corsappoi blog

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土曜日なのにワイフは用事があるというので、息子と二人で過すことになった。天気もいいのでちょっと遠出でもと考えたが、寒いので無難に近場のイノコウ(井の頭恩賜公園)へ行くことに。
ただ、今日はいつもの「イノコウ行き」とは勝手が違う。ベルナールを連れてお散歩とか、フラッカーズの幼児載せで二人乗りして行くとか、そういういつものお気楽極楽なノリではない。五歳の息子にとってはじめてとなる自転車での一般道走行なのだ。
昨年の12月に補助輪ナシにチャレンジして、わずか一時間で乗りこなしていた我が息子(そのときの親バカチックな話はまた別の機会にでも)。その後も幾度となく公園で練習し、今ではクイックターンも軽くこなし、教えてもいないのに立ちこぎしたり、後ろを振り返りながら走ったり、三メートルぐらいの高さの山のてっぺんから凄まじい勢いで下り降りたりできるほどにまで上達した。ボクは「もうそろそろいいかな」とかねてから思っていたのだけれど、ワイフは「何を言ってるの? こんなまだチビっちゃくて可愛いウチの坊やに道路を走らせるなんて……」と甲高い声で異を唱える。これだから母親はダメだ。
タイトルは忘れてしまったのだけれど、ある育児書にこう書いてあった。「子供は冒険することで成長する。その冒険に立ち会わなければならないのが父親だ」と。なるほどと思った。母親だとついつい甘やかしてしまって、冒険そのものをさせてやれないということなのだろう。で、いつかワイフがいないときにでも敢行してやれと、ひそかにその機会をうかがっていたわけだ。
息子は緊張気味だ。「まだボクは小さいからさ。道路を走るにはまだちょっと早いんじゃない?」などと及び腰な甘言をほざくも、強引に揉み消していざ出発。ボクは息子の気分を盛り上げるためにロードレーサー(Time HELIX)で後ろから行くことにした。
息子はすごい慎重派である。まるで自動車教習所並に、安全確認を怠ることがない。優先道路を走っていても、交差点では必ず左右を確認。うむ、それぐらいでよろしい。
かなり広い通りに出る手前、路面に大きい字で「止まれ」と書かれている。息子はすばやくその字を発見すると「止まれ」の「れ」の字のあたりでキュッとブレーキをかけて止まった。ボクもまさかそこまで慎重だとは思っていなかったので、危うく追突しそうになる。
「はい、そこで右に曲がるぞ」「今度は左に曲がるぞ」と後ろから指示を出すのだけれど、どうも右折したあとは右側通行になってしまう癖があるようで、そのたびに「道路の左側だぞ。ちゃんと左の手が道路の端っこ側にくるようにな」とアドバイス。終いには「ひだりがわ……ひだりがわ……」とブツブツと呟きながら走る始末。それでもなんとか無事に、ようやくイノコウに到着した。のんびり歩いたって30分もしない距離なので、自転車ならばおそらく10分程度に過ぎなかったのだろう。でも、感覚的には30分ぐらいかかったような気がした。
自販機で温かい飲み物を買って一息つく。「ねえ、もっと公園の中を走ろうよ」と息子が提案するので、玉川上水沿いにしばらく走ることにした。ボクはロードレーサーのため、シクロクロスの要領でぬかるみや砂利道に気を遣いながら走るのだけれど、息子はブロックパターンの極太タイヤなので楽しそうだ。途中、結構なアップダウンを繰り返しながら、ついに井の頭一丁目のあたりまで来てしまった。ずいぶん遠くまで来た。ボクはてっきり疲れただろうと思っていたら、息子は「ねえパパ、こういうデコボコ道はおもしろいねえ」とニヤニヤした顔でのたまう。はたしてこれは「血」なのだろうか。
来た道を戻っている途中、ボクは息子の走る後姿を見て、凄い事実に気づいてしまった。彼はしっかりした路面での上りは立ちこぎするのだけれど、ぬかるんだ路面の上りでは腰を下ろし、後輪がスリップしないように気にしながらクリアしているのだ。かなり高度なテクニックなのに、教えなくても本能的に実践してしまうあたり、これはまさしく「血」なのだなと実感するボクだった。

イノコウからの帰りすがら、ちょっと小腹が空いたので、いつもの鯛焼き屋さんのたかねへ寄ることに。店の前まで来ると、さすがに冬場の休日らしく20人ほどが列を作っている。
「どうする? 並ぶのか?」と聞くまでもなく、息子は列の最後尾へ。この状況でなおかつどうしても食べたいという場合は、いつもなら店内に入ってしまうところなのだけど、今日はボクはロードレーサーだし、息子の自転車も鍵がついていないのでムリ。仕方なしに息子に付き合うことにした。
しばらく並んで待っていると、息子がボクのジャケットの裾をグイッと引っ張る。ボクは「何?」と訊ねる。
「ほら、コレ見てよ」と息子。そこには壊れかけのヴィヴァンダム人形が。たかねの店先に飾られたオブジェだ。息子はそのヴィヴァンダムのたすきの部分にある刻印を指差して、「これさ、パパの自転車のタイヤにも書いてあるよね」と。いやたしかに。よくそんなマニアックな部分まで観察してるよな……と感心。やはりこれも「血」なのか。


さてさてワイフは帰ってきたと思ったら、またすぐ別件とやらで出かけてしまった。今度は幼稚園の母親だけで集まって食事をする会があるとのことだった。もうほとほと疲れきっていたボクは、晩御飯をこれまた息子と二人で外に食べに行くことにした。近所をふらふらと歩いているうちにLittle Star Restarantという洒落た感じのお店を見つけたので入ることに。店長と思しきホールの人の愛想がやたらといい。ちなみにこの店長、自転車通勤しているらしいのだが、店内にフォールディングバイクが持ち込まれ、ハンドルのところにはヘルメットが下げられていた。とはいっても、べつにマニアさんではないようだ。ボクがたまたま着ていたイタリアのサイクリング・ナショナルチームのシャツとか例の黄色い腕輪に気づくこともなかったので。一方、息子は彼のヘルメットの無数に開けられたエアー・インテークを見て「パパ見てよ、いっぱいの目がこっちを見てるみたいだね。こわいね」と言いながら何度も振り返り、気にしている様子だった。
ビールを飲んで何品か頼んで、御飯セットなるものも二つ頼んで、もう二人ともお腹いっぱい。生春巻きなんかはかなり美味しかったな。で、トータル三千円でお釣りがきた。
さあ、家に着いたらお風呂沸かして寝るぞ! なんて言いながら歩いていると、息子は「寒い……寒い……」とガタガタ震えている。たしかに八時半ともなれば、そりゃ寒い。ボクは体育会的に「いいか、下っ腹にグッと力を入れてみ。寒くなくなるから」と気合で乗り越えさせようとアドバイスする。「下っ腹だぞ、下っ腹。わかるか? おへその辺りな。グッと力入れて」と、おへその辺りを手で示しながら息子に促す。しかし、息子は理解したのかしていないのか、なぜかバツの悪そうな顔をしてボクを見る。「どうした?」と再び訊ねると「エヘッ……下っ腹にグッて力入れたら、おならが出ちゃった……」と。
いや、これは「血」ではないな、たぶん。

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2005.02.05 21:39 | family | trackback(0) | comment(0) |












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