corsappoi blog

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | trackback(-) | comment(-) |
20050202122334.jpg


唐突だけど、これはSanFranciscoフェリーターミナルだ。
二年ほど前に『ROADBIKE magazine』の取材でSanFranciscoを訪れた際に、行き先を間違えてバスに乗り、たどりついた記念に撮影した一枚だ。
SanFranciscoでボクは、ケーブルカーの終点で知られるPowellの近くのホテルに連泊しながら、Tom Ritcheyの工房やRivendellの本社を訪問し、予定のないときは市内の散策などをして過ごしていた。その日もヒッピームーヴメント発祥の地であるHaight Ashburyに行くつもりで、Market Streetからバスに乗り込んだのだけど……気がつくとSteuartという始発駅に戻っていた。
ここも休日ともなれば、多くの人でごった返すはずなのだろうが、平日のお昼前のビジネス街である。見事に閑散としている。ボクはせっかく海まで来たのだし、時間はあるのでSanFrancisco Bayでも眺めてやるか、とフェリーターミナル横にあるベンチに座り、ベイブリッジ越しの海を眺めていた。次々に飛んでくる鳩やカモメを見て「ああ、こいつらは日本で見るのと同じだな……」などと考えながら、30分ほどボーっと日向ぼっこをして過ごした。
そのうち、オフィス街もランチタイムに入ったようで、ボクの周囲もそこそこ賑やかになってきた。ふと横のベンチを見ると、アングロサクソンの20代半ばと思しき女の子が器用に箸を使って、何やら食べている。
ボクはちょっとした好奇心から、しばらくその子の様子を観察していたのだが、ふと目が合ってしまった。その子はにっこりと微笑んで立ち上がり、隣に座ってもいいかと聞いてきた。ボクは「もちろん」と答えた。
聞けば、彼女はKatieという名前で、英語教師として二年間ほど岡山の中学校で教えていたことがあるらしい。そのときに日本食にふれ、今でも箸を使う食べ物を好んでいるとのことだった。実際、彼女が食べていたのはソバ・サラダなるものだった。日本に二年も住んでいたわりには、ずいぶんとお粗末な日本語だなとは思ったけれど、彼女も久しぶりに日本語を使いたくて仕方ない様子だったので、ボクもできるかぎり、日本語で彼女に付き合うことにした。
アメリカに来て一週間以上が過ぎ、さすがに連日の「アメリカ食」にうんざりしていたボクとしては、彼女が教えてくれるSanFranciscoのおいしい和食屋さんの話はありがたかった。そのうち、ブッシュはいかに民衆を騙し、その結果、どれほど多くの命が犠牲になっているかというようなシビアな話にまで及んだ。さすがに日本語はめっきり減ったのだけれど、時はイラク戦争の開戦間際ということもあり、ボクも彼女もすっかり意気投合してしまった。彼女は「ブッシュのしていることはアメリカ人として恥ずかしいと思うけど、みんながみんな、それを認めているわけではないの。とくにSanFrancican(彼らは自らをサンフランシスカンと呼ぶ)はね」と、懸命に訴えていた。
ランチタイムが終わるぎりぎりまでボクらは話していたのだが、彼女は名前と電話番号を書いたメモをボクに渡すと「続きの話はまた夜にでも」と言ってオフィスに戻って行った。
それからボクは本来の目的地であるHaight Ashburyに向うのだが、Market Streetから住宅街に入って、ボクは思わずニヤニヤとしてしまった。彼女が言っていたとおりなのだ。家々の窓には「NO WAR!」と書かれたステッカーや看板が掲げられていて、こちらの通りを行き交う人たちに向って盛んにアピールしている。しかしまぁ考えてみれば、ここはLove & Peaceの総本山みたいな場所なのだから、当たり前といえば当たり前なんだけど。だってね、バスの目の前の席に60代半ばのオバちゃんと20歳そこそこの若者が座って話してるんだけど、その内容がすごいのね!
若者の方は「ロックの軌跡をたどる旅」の最中という雰囲気のバックパッカーなんだけど、その若者にオバちゃんが「ああ、そこよ。そこでね、ジョン(John Lennonのことだ)がね……」と。それを聞いた若者は「マジかよ! それ凄げえよ、オバちゃん」と。続けてオバちゃんは「今の交差点、そこで私たちみーんな警察に捕まったのよ」と。それを聞いていた若者の向こう隣に座っていた別のオバちゃんは「違うわよ。それはこの次の交差点のとこでしょ」と。みんな昔はヒッピーだった人たちなのだ。たしかに、凄げえよ……。

と、なぜか話が横道に逸れてしまったのだけれど、それが本題なのではない。フェリーターミナルの話なのだ。
ちょっと知り合いに頼まれて調べ物をしていたのだけれど、たまたまその途中でフェリーターミナルのサイトにたどりついた。ボクが訪れた当時はまだ改装中だったのだが、今は素晴らしく素敵なMarketplaceなるものが完成しているらしい。Shit! ま、当時そんな代物ができていたとしたら、ボクはベンチなんかでボーっとしていなかったのだろうし、よってKatieに会うこともなかったのだろうけど。
そのフェリーターミナルのMarketplaceのパンフレットを見て、そのデザインの素晴らしさに感嘆することで気を紛らわせてみたい。しかしホント、どうやったらこういう素敵なデザインができるものかね。時計台をモチーフにするというのは当然としても、その素材をここまで素晴らしく図案化できてしまうところが脱帽だ。
SanFranciscoネタはかなり豊富なので、また別の機会にでも。

20050202121354.jpg

スポンサーサイト
2005.01.30 12:25 | journal | trackback(0) | comment(0) |












管理者にだけ表示

trackback URL↓
http://corsappoi.blog3.fc2.com/tb.php/14-c94edafa

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。